米財務省が発表した6月財政収支は8641億ドルの赤字となった。赤字幅は過去最大。ウイルスパンデミックによる景気悪化への対策のひとつ中小企業支援策のコストなどが嵩み、歳出が1.1兆ドルと過去最大に達したことが響いた。さらに、景気後退入りで歳入が減少。また、確定申告の期日が今年は4月から7月に延期されていることも歳入減に響いた。昨年10月から開始した2020会計年度の赤字は現時点で2.74兆ドルに達し、前年同期の7470億ドルから拡大。

低調な結果を受けてリスク回避の動きが優勢となった。ドル・円は107円25−30銭で伸び悩み。ユーロ・ドルは1.1375ドルの高値から1.1350ドルまで弱含んだ。ユーロ・円は121円96銭の高値から121円82銭へじり案推移した。
[経済指標]
・米・6月財政収支:-8641億ドル(予想—8630億ドル、19年6月:-84.77億ドル)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:リスクオフ、米6月財政赤字は過去最大、パンデミックコスト嵩む