キユーピー<2809>:1909円(-132円)
大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は112億円で前年同期比30.4%減益、市場予想を25億円程度下回ったとみられる。新型コロナの影響による国内業務用の落ち込みが響いた。通期計画も従来の300億円から240億円、前期比25.1%減に下方修正、市場コンセンサスを50億円程度下振れへ。内食需要拡大の寄与が想定ほど大きくなっていないこと、固定費負担の重さが認識されたことなど、ネガティブに捉えられる形へ。


TSI<3608>:388円(-48円)
急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は64.5億円の赤字となり、前年同期比83.6億円の損益悪化となった。これまで未定としていた上半期予想は、135億円の赤字としている。通期予想は引き続き未定としているが、年間配当金は前期の17.5円から無配にするとしている。新型コロナウイルスの影響による店頭売上の大幅減少で主力のアパレル関連事業が大きく悪化している。想定以上の業績悪化により先行き懸念強まる展開へ。


スシローGHD<3563>:2414円(+138円)
大幅反発。前日に発表した6月の月次動向がプラス材料視されている。既存店売上高は前年同月比2.1%減、4月の同44.4%減をボトムに、5月の同18.6%減からも減収率が縮小している。客数が同10.8%減となった一方、客単価は同9.8%上昇した。全店売上高は同3.1%増と4カ月ぶりにプラス転換へ。想定以上のペースでの売り上げ回復と、評価する動きが先行しているようだ。


カルナバイオ<4572>:1435円(+56円)
大幅に3日ぶり反発。炎症性免疫疾患を対象として開発を進めているBTK阻害剤AS-0871について、第1相臨床試験の被験者スクリーニングを開始したと発表している。臨床試験はオランダで実施し、最大で延べ64人の被験者を対象に安全性や忍容性、薬物動態などを評価する。臨床試験の進展が好感されているほか、同社株が75日移動平均線を下回って推移していたことから自律反発を見込んだ買いも入っているようだ。


クスリのアオキ<3549>:9290円(+880円)
急騰。前日に20年5月期の決算を発表、営業利益は164億円で前期比15.6%増益、市場コンセンサスを20億円近く上回る着地になった。販売促進費の下振れなどが想定以上の収益拡大につながった。一方、21年5月期は165億円で同0.9%増と連続増益の見通し。既存店は減収を想定しているものの、収益体質強化による粗利益率の改善を見込んでいる。前期実績が上振れた分、市場予想も上回る水準となっている。


シルバーエッグ<3961>:1867円(+163円)
大幅に7日ぶり反発。東証が3日から信用取引規制を解除したことが好感され、買い優勢となっている。シルバーエッグ・テクノロジー株は前日まで、信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。同社株は6月22日に年初来高値(2379円)を付けて以降は下落基調で推移しており、値頃感も買いを後押ししているようだ。


JTOWER<4485>:5850円(+550円)
大幅に7日ぶり反発。三菱UFJリース<8593>と5Gの通信インフラシェアリング分野での協働を推進することを目的に資本業務提携契約を締結したと発表している。JTOWERが展開する通信インフラシェアリング事業で三菱UFJリースの顧客基盤を活用する。また、設備投資に対するファイナンススキーム構築で連携を図る。三菱UFJリースはJTOWER株の一部を取得したが、株数などは非公表。株式譲渡日は1日。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):TSI、クスリのアオキ、シルバーエッグなど