米国株式相場は続伸。ダウ平均は217.08ドル高の25812.88ドル、ナスダックは184.61ポイント高の10058.77ポイントで取引を終了した。新型コロナ感染拡大への懸念や、6月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことで下落して寄り付いた。しかし、6月消費者信頼感指数が予想以上の改善を示したことに加え、国立アレルギー・感染症研究のファウチ所長が議会証言で、ウイルスワクチンに関して楽観的な見解を示したことが好感された。またフロリダ州のウイルス感染者数の増加率が、先週の平均を下回ったため安心感も広がった。パウエルFRB議長とムニューシン財務長官の議会証言後、追加支援策への期待も高まり引けにかけても堅調推移となった。セクター別では、半導体・同製造装置やエネルギーが大きく上昇した。

ヨガアパレル小売りのルルレモン(LULU)はホームフィットネスのミラー買収を発表し急伸。また、配車サービスのウーバー(UBER)は食品配達サービスのポストメーツと買収協議をしているとの報道が好感され上昇した。また大手金融ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン銀(JPM)、シテイ銀(C)はFRBのストレステスト後、配当計画の維持を発表して上昇。一方で、大手航空機メーカー、ボーイング(BA)はノルウェー航空がほぼ100機近くの注文をキヤンセルしたとの報道が嫌気され下落した。

S&P500種指数は1998年以来で最大の四半期上昇を記録した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ217ドル高、ウイルスワクチンや追加財政策への期待高まる