22日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円79銭まで下落後、106円96銭まで上昇して106円89銭で引けた。

米5月中古住宅販売件数が予想を下回ったため米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となったのち、経済活動の再開への期待、トランプ大統領が第2弾の国民への直接的な資金支給も支持する考えを示したためリスク選好の円売りが優勢となった。利回りも上昇に転じ、ドル売りも後退。

ユーロ・ドルは1.1206ドルから1.1270ドルまで上昇し1.1263ドルで引けた。ユーロ圏6月消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したほか、バイトマン独連銀総裁が、「パンデミック緊急購入は一時的な危機対応」で「利回りが恒久的に低いと思い込むべきではない」との考えを示すとユーロ買いが優勢となった。

ユーロ・円は119円82銭から120円44銭まで上昇。

ポンド・ドルは1.2390ドルから1.2477ドルまで上昇した。

ベイリー英中銀総裁が、「中銀は利上げを検討する前にバランスシートを縮小する可能性も」と述べたほか、英国政府が封鎖緩和を計画していることがポンド買い材料となった。

ドル・スイスは0.9511フランから0.9465フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:現金支給に伴うリスク選好ムードでドル売り後退