10日のドル・円は、東京市場では107円87銭から107円29銭まで下落。欧米市場でドルは107円46銭まで買われた後、106円99銭まで反落し、107円12銭で取引終了。

本日11日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。米政策金利は長期間据え置きとなる可能性が高いことから、リスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の導入について議論されたようだが、結論は出なかった。ただし、米連邦準備制度理事会のパウエル議長は「今後の会合でイールドカーブ・コントロールに関して協議していく」と述べており、市場関係者の間では「年内に導入される可能性が高い」との見方が広がっている。また、「FOMCの経済予測(中央値)は楽観的ではない」との声も聞かれており、米国株式市場の動向が注目される。ドル・円については、米国金利の先高観は後退していることから、リスク選好的なドル買い・円売りがすみやかに広がる可能性は低下した。ゼロ金利政策の長期化は想定内だが、米国経済の持続的な回復への期待は低下しており、一時的に106円割れの可能性も指摘されている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米政策金利の長期据え置き予想でドル買い抑制も