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米商務省が発表した4月卸売在庫速報値は前月比+0.4%と、予想外に、3月−1.0%からプラスに改善し一年ぶり最大の伸びとなった。同時刻に発表された4月個人所得は前月比+10.5%と、3月−2.2%から予想外のプラスに改善し、戦後最大の伸びを示した。ウイルス救済策の一環の政府による支援金や失業保険の特別支援金の供給が指数を押し上げたと考えられる。一方で、ウイルスが影響した外出規制が影響し4月個人消費支出(PCE)は前月比−13.6%と、予想-12.8%をさらに下回り過去最大の落ち込みとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているエネルギー、食品を除いたコアPCE価格指数は前年比+1.0%と、3月+1.7%から低下し予想+1.1%も下回り2011年1月来の低水準。FRBの大規模緩和策を後押しする結果となった。
4月前渡商品貿易収支は−697億ドルと、赤字幅は予想外に650億ドルから拡大し4−6月期の国内総生産(GDP)の成長を抑制する。
予想外にプラスに改善した在庫や所得指数を受けてドル売りが後退。ドル・円は107円09銭の安値から107円33銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1145ドルの高値から1.1070ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・4月卸売在庫速報値:前月比+0.4%(予想:-0.7%、3月:−1.0%←-0.8%)
・米・4月コアPCE価格指数:前年比+1.0%(予想:+1.1%、3月:+1.7%)
・米・4月個人所得:前月比+10.5%(予想:-5.9%、3月:−2.2%←-2.0%)
・米・4月個人消費支出:前月比−13.6%(予想:-12.8%、3月:−6.9%←-7.5%)
・米・4月前渡商品貿易収支:−697億ドル(予想‐650億ドル、3月‐650億ドル←‐642億ドル)
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