18日のドル・円は、東京市場では107円09銭から107円28銭まで反発。欧米市場でドルは107円17銭まで下げた後に107円50銭まで反発し、107円31銭で取引終了。

本日19日のドル・円は、主に107円台で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識して、目先的にリスク選好的な円売りが優勢となる可能性がある。

ムニューシン米財務長官とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、19日に上院銀行委員会の公聴会で証言を行なうが、18日に公表されたパウエルFRB議長の準備原稿によると、経済が新型コロナウイルスの感染拡大による危機を乗り越えるまで、金利をゼロ付近に維持することを表明するもようだ。パウエル議長は米議会が3月下旬に可決した新型コロナウイルス関連の経済対策が、非常に重要な役割を果たしたとの見方を示しているようだ。パウエル議長は「危機が終了したら緊急措置を解除する」との見解も表明するとみられているが、いつの時点になるのか、現時点で見極めることは難しい。

米国を含めて主要国の4-6月期の経済成長率は、前例のないマイナス成長になる見通しだが、市場参加者の間からは、「パウエル議長が経済を支援するために全ての手段を利用することを明言すれば、金融市場の不確実性は低下する」との声が聞かれている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株高や米長期金利上昇を意識して円売り優勢も