本日のマザーズ先物は、前日の米国株の上昇などを映して、買い戻しの動きが先行して始まりそうだ。前日の米国市場は、原油市況の上伸などを背景に買い戻し動きが強まり、NYダウなど主要株価指数は反発した。シカゴの日経225先物も値を上げ、日経平均も反発スタートが予想されるため、マザーズ先物にも買い戻しの流れが波及しそうだ。また、マザーズ市場上場企業の決算発表も本格化しており、好業績銘柄への物色の流れは継続しそうで、マザーズ先物高を支える要因になりそうだ。一方、政府は前日、東京や大阪などを除く39県で緊急事態宣言を解除することを正式決定した。市場では「解除は織り込み済みで、むしろ規制緩和による感染再拡大への不安が残る」との声が聞かれ、上値圧迫要因になる可能性がある。また、本日は午前11時に中国の4月の小売売上高などの経済指標は発表される。景況感の悪化が示されれば、中国株の値下がりを通じて、東京市場にも悪影響を及ぼす可能性もあり、警戒されよう。上値のメドは820.0pt、下値のメド790.0ptとする。

<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:買い戻しの期待かかる