13日の日経平均は続落。99.43円安の20267.05円(出来高概算13億1900万株)で取引を終えた。引けにかけて下落基調が強まった米国市場の流れから売り先行で始まった日本株市場だったが、寄り付き直後に付けた20056.46円を安値に、その後は下落幅を縮める展開となった。日銀のETF買い入れへの思惑から大引け間際には20329.89円まで下げ幅を縮めたほか、TOPIXは一時プラスに転じる局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは保険、鉄鋼、パルプ紙、空運、輸送用機器、非鉄金属が冴えない。半面、精密機器、医薬品、ゴム製品、銀行、機械が小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、資生堂<4911>、KDDI<9433>が軟調。一方で、テルモ<4543>、塩野義<4507>、第一三共<4568>、ファナック<6954>が下支えに。

日経平均は続落とはなったが、2万円を割り込まず底堅さが意識される展開だった。後場は日銀のETF買い入れへの思惑から下げ幅を縮めていたが、大引けにかけて弱含みとなっており、短期筋の売買が中心だったとみられる。ただし、底堅さが意識される中、個人主体の売買は中小型株にシフトしており、マザーズ指数、JASDAQ平均は上昇となった。

新型コロナウイルス感染拡大による海外の動向に振らされやすい状況ではあるが、日経平均が2万円を割らなかったことをみると、仕掛け的な動きも限られていると考えられる。反対に経済活動再開に向けた流れによる長期目線からのロングポジションも積み上がっておらず、需給状況は悪くないだろう。薄商いの為日銀の買い入れによる需給の下支えも機能することであろう。週後半は決算発表が多く控えていることもあり、個人主体の中小型株物色が中心になりやすいだろう。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 続落も2万円固めの動きで底堅さを確認【クロージング】