12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円45銭から107円12銭まで下落して107円15銭で引けた。米国の4月消費者物価コア指数が過去最大の下落率を記録したため、米連邦準備制度理事会(FRB)のゼロ金利政策は継続するとの思惑が強まりドル売りが優勢となった。さらに、米国政府の新型ウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が上院での証言で、経済活動の早過ぎる再開を警告したため、感染「第2波」への警戒感からリスク回避の円買いも強まった。

ユーロ・ドルは1.0834ドルから1.0885ドルまで上昇して1.0848ドルで引けた。ユーロ・円は116円85銭まで上昇後、116円20銭まで下落。ポンド・ドルは1.2377ドルから1.2256ドルまで下落した。英中央銀行のブロードベント副総裁の発言を受けて追加緩和を織り込むポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.9707フランから0.9665フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円弱含み、米4月CPIは市場予想を下回る