米国株式相場は続伸。ダウ平均は358.51ドル高の24133.78ドル、ナスダックは95.64ポイント高の8730.16ポイントで取引を終了した。新型ウイルスの感染ペースが鈍化し、米国や欧州の一部で経済活動が再開されたことが好感され、終日堅調に推移した。日本銀行が予想通り追加緩和に踏み切り、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模緩和が維持されるとの見方や、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が支援材料となり引けにかけて大きく上げ幅を拡大。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が大きく上昇した一方、家庭パーソナル用品が唯一下落した。

経済活動再開への期待感からJPモルガンチェース(JPM)やシティグループ(C)などの大手銀が大きく上昇。自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は、手元資金を確保するために配当、自社株買いの中止を発表して上昇した。短文投稿サービスのツィッター(TWTR)は、アナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇。一方、代替肉のビヨンドミート(BYND)は、UBSによる投資判断引き下げが嫌気され大幅下落した。携帯端末のアップル(AAPL)は主力製品iPhoneの新機種量産が、例年と比べて約1カ月遅れる見通しだと報じられ、横ばい。

法案成立に伴い中小企業局(SBA)は27日から3100億ドル規模の第2弾中小企業救済策の申請受付を再開したが、再開直後から膨大な需要でシステム障害が発生している。第1弾の支援資金は2週間で枯渇したが、大企業や投資ファンドなどを対象外として条件を厳しくした第2弾も数日で資金が不足し更なる追加支援が必要となるとの見方も多い。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ358ドル高、経済活動の再開で投資家心理が改善