米国株式相場は反発。ダウ平均は456.94ドル高の23475.82ドル、ナスダックは232.15ポイント高の8495.38ポイントで取引を終了した。上院を通過した米国政府の中小企業追加救済策は、明日にも下院で採決され成立する見通しとなったほか、原油価格の反発や一部企業決算が予想を上回ったことが投資家の安心感につながり、終日堅調に推移。引けにかけては上げ幅をさらに拡大した。セクター別では半導体・同製造装置や消費者サービスが大きく上昇した一方で、運輸や保険の上げは小幅にとどまった。

写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は、1-3月期決算で利用者増や予想外の広告収入増が明らかになったほか、アナリストによる投資判断引き上げが好感され大幅高。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、外出自粛によりテイクアウトやデリバリーによる売り上げが急増し上昇。消費財メーカーのキンバリークラーク(KMB)は、1-3月期決算で一株当たり利益が予想を上回り上昇。一方、デルタ航空(DAL)は、1-3月期決算で約5年ぶりの損失を計上し下落。ファッション・ブランドを展開するエル・ブランズ(LB)は、投資会社が傘下の下着ブランド、ビクトリアズ・シークレットの買収計画撤回を検討しているとの報道で急落した。

ムニューシン米財務長官は、米国経済のほとんどが夏の終わりまでには活動を再開すると想定しているとの見解を示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ456ドル高、中小企業追加支援策の成立期待広がる