TOCOM金 21年2月限・夜間取引終値:5932円(前週末日中取引終値比↓9円)

・想定レンジ:5894円-5997円

16日の東京商品取引所(TOCOM)金先物(期先:21年2月限)は、軟調となりそうだ。前日の米国市場では、3月の住宅着工件数が大幅減少となるなど引き続き経済指標の悪化が目立ったが、米政権による経済活動再開の指針発表を期待した面も支えとなってナスダックが大幅高となった。こうした流れは日本の株式市場においても追い風となりそうで、その場合には金資産は軟化しそうだ。また、日本においては昨夜に緊急事態宣言が全国に展開されたが、事態が想定以上に悪いと判断される恐れがある一方で、事態改善へ向けた積極的な判断と捉えられる可能性もある。後者の場合にはリスク資産の株式などがさらに買い進まれる一方で金資産からは資金流出が一層進むこととなろう。また、本日は中国の経済指標も発表されることから、こちらの内容次第では上下に荒い展開となる可能性もあることに留意したい。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京金見通し:軟調か、中国経済指標次第では荒い展開の可能性も