15日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円86銭まで上昇後、107円25銭まで下落して107円43銭で引けた。新型コロナウイルスによる経済封鎖の影響で3月小売売上高や4月のNY連銀製造業景況指数は記録的な落ち込みを見せた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、全米の経済活動がここ数週間で急激に縮小したことが証明されたため、ドル売り・円買いが再び優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0857ドルまで下落後、1.0939ドルまで上昇し1.0912ドルで引けた。ドイツ政府が経済活動を徐々に再開させる計画を発表したことから、ユーロ買いが観測された。ユーロ・円は、116円80銭まで下落後、117円42銭まで上昇。ドイツ経済の再開を期待するユーロ買いが強まった。ポンド・ドルは1.2438ドルまで下落後、1.2574ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9700フランへ上昇後、0.9622フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米経済指標の大幅悪化でドル上げ渋り