米国株式相場は反落。ダウ平均は445.41ドル安の23504.35ドル、ナスダックは122.56ポイント安の8393.18ポイントで取引を終了した。大手行の1-3月期決算で収益悪化が鮮明となり売りが先行。原油安に加え、新型コロナウイルスによる経済封鎖の影響で、3月小売売上高や4月NY連銀製造業景況指数が記録的な落ち込みとなり、売りに拍車がかかった。NY州の感染拡大状況が安定したとの報道を受け、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。セクター別では銀行が大きく下落した一方で、唯一ヘルスケア機器・サービスが上昇した。

大手銀行のバンクオブアメリカ(BAC)とシテイグループ(C)は、それぞれ1-3月期決算で減益となり下落。小売大手のJCペニー(JCP)は、破産申請を検討しているとの報道で急落した。一方で、航空大手のアメリカン航空(AAL)やユナイテッド航空(UAL)は、米財務省と救済策で合意したとの報道が好感されそれぞれ上昇。医療保険会社のユナイテッドヘルス(UNH)は、予想を上回る決算が好感され上昇した。電気自動車のテスラ(TSLA)は、ゴールドマンサックスが投資判断「買い」で新たにカバレッジを開始し上昇。

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、地区連銀が「経済活動は数週間で突如として急激に縮小した」と、景気判断を大幅に下方修正したことが明らかになった。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ445ドル安、米国経済指標や銀行の収益悪化を懸念