15日の日経平均は反落。88.72円安の19550.09円(出来高概算14億8000万株)で取引を終えた。14日の米国市場が強い動きとなったが、日経平均は前日に600円近い上昇だったこともあり、利食い優勢の展開に。後場は日銀のETF買い入れへの思惑から上昇に転じる局面もみられたが、大引け間際には再び19500円を下回るなど、方向感が掴みづらい相場展開だった。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、原油安が嫌気された鉱業が3%を超える下落だったほか、海運、証券、パルプ紙、鉄鋼、銀行が冴えない。半面、空運、陸運、食料品、その他製品、精密機器がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、前日に日経平均をけん引していたソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、ファミリーマート<8028>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が冴えない。

日経平均は19500円を挟んでの狭いレンジ取引となった。米国株高を受けた市場反応は限られたが、前日に600円近く上昇したこともあり、想定内の一服といったところであろう。後場は日銀のETF買い入れに対する思惑から強含む局面もみられたが、昨日のけん引役だった値がさの一角が軒並み一服となっており、利食いの流れが上回っていた格好だろう。

とはいえ、19500円処での底堅さが見られた点についてはポジティブだろう。グローベックスの米株先物が弱い動きをみせていたほか、円相場がやや円高に振れて推移していることなどを織り込んでの底堅い値動きでもあり、調整局面においても短期筋のショートは入りづらいといったところであろう。

また、マザーズ銘柄は物色対象が絞られてきている感はあるが、一服の銘柄においても高値圏での底堅さがみられており、押し目買い意欲の強さはうかがえる。週末に向けてはポジション調整の流れも意識されやすいところであるが、引き続き日経平均の19500円処での踏ん張りを見せたいところであろう。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 利食い優勢の19500円レベルでの底堅さみられる【クロージング】