清水建<1803>:787円(-36円)
大幅続落。新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が発令されている7都府県において、約500の全作業所を原則として閉所する方針を固めたと発表している。期間は5月6日までを予定、発注者などと工事の中止や工期の延長費用などを協議していくようだ。ここまで建設セクターは新型ウイルスによる業績への影響が軽微とみられていただけに、工事中断による業績へのマイナス影響を警戒する動きが強まる形に。大手ゼネコンは全般軟調。


ファミマ<8028>:1812円(+116円)
大幅反発。前日に20年2月期の決算を発表、事業利益は645億円で前期比25.2%増益、会社計画650億円は下回ったものの、先の観測報道数値630億円や市場コンセンサスを上回って着地。割増退職金155億円計上の一巡などで、21年2月期は850億円、同31.7%増と大幅増益見通し。新型コロナウイルスの影響は4月まで織り込むとし、下振れ懸念は残るものの、着実な収益力の向上などをポジティブ視する動きが優勢に。


プロパスト<3236>:148円(+5円)
大幅に続伸。20年5月期の営業利益を従来予想の11.39億円から15.42億円(前期実績13.78億円)に上方修正している。賃貸開発事業とバリューアップ事業で想定以上に売却が進捗した。賃貸開発事業の売上高は当初予想値を29.93億円上回る120.01億円、バリューアップ事業の売上高は17.42億円上回る59.76億円となる見込み。また、複数プロジェクトで当初の想定より収益率が向上したことも利益を押し上げる見通し。


コスモス薬品<3349>:27630円(+3040円)
急騰。前日に発表した第3四半期決算が好感材料視されている。累計営業利益は194億円で前年同期比7.8%増、上半期減益決算から増益に転じている。12-2月期は75億円で同31.1%増と大幅増益、市場予想を10億円程度上回ったとみられる。巣ごもり消費による需要増などで、食品などが好調であったもよう。3月期の既存店売売上高も前年同月比6.8%増と好調を持続、通期業績上振れ期待も高まる展開に。また、5月31日を基準日として1対2の株式分割実施も発表している。


ソフトバンクG<9984>:4339円(+139円)
切り返して反発。前日に20年3月期の業績見通しを発表している。営業損益は1兆3500億円の赤字となったもよう。ビジョンファンドの損失計上が大幅赤字の主因であり、同ファンドは1-3月期に1兆円以上の評価損を計上、通期では1兆8000億円の損失となったようだ。今後も一段のファンド価値下落懸念は残るが、ここまでの株価下落から前期の損失幅は想定の範囲内との見方もあり、短期的なあく抜け材料とも捉えられている。


ヘリオス<4593>:1865円(+56円)
大幅に7日続伸。体性幹細胞再生医薬品HLCM051の治験で、新型コロナウイルス肺炎由来の脳梗塞急性期及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の組入れを開始したと発表している。当該試験は、これまで肺炎を原因疾患とするARDS患者に対して実施していた。今回、新たに新型コロナウイルス由来の肺炎を原因疾患とするARDS患者約5名を症例として組入れ、安全性の検討を行うとしている。


トライSTG<2178>:262円(+16円)
大幅に続伸。225万株(約5.5億円)の自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は8.25%。13日終値(246円)で14日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買付けを委託する。主要株主が売却する意向があり、需給への影響を回避するとともに資本効率の向上と株式価値の向上を図る。取得した自社株については、M&Aや業務提携への活用、ストックオプションのほか、消却の可能性もあるという。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):コスモス薬品、ファミマ、トライSTGなど