TOCOM金 21年2月限・夜間取引終値:5586円(前日日中取引終値比↑154円)

・想定レンジ:5650-5450円

3日の東京商品取引所(TOCOM)金先物(期先:21年2月限)は堅調ながらも上値の重い展開が予想される。前日の米国市場では、トランプ大統領がロシアとサウジアラビアが減産する見込みだと述べたことで、原油価格が30%超急騰し、リスク回避姿勢が緩和されたことで主要株価指数は反発した。ただ、週次新規失業保険申請件数が過去最高を記録した前週のほぼ2倍に跳ね上がったことによって、景気減速懸念も高まり、安全資産である金に資金が向かい、NY金先物は大きく上昇した。ナイトセッションの東京金先物もこれに併せて大幅に上昇。本日の東京市場でも、米株高を受けた部分的なセンチメントの改善を背景に過度なリスク回避姿勢が緩み、金資産への資金回帰が見込めそうだ。ただ、東京では緊急事態宣言への警戒感が高まっており、こうした有事に備えたいとするキャッシュ化の需要も根強いとみられ、上値は重くなりそうだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京金見通し:堅調ながらも上値は重く、景気減速懸念による安全資産需要と有事に備えたキャッシュ化需要が拮抗