NY外為市場でカナダドルは上昇に転じた。カナダ中銀の緊急利下げを受けて一時カナダドル売りが強まったが、その後、カナダドル買いが再燃している。

朝方はカナダ中銀が0.5%の緊急利下げで政策金利を0.25%と過去最低水準に決定したほか、歴史上初めてとなる大規模の資産購入を開始すると発表したためカナダドル売りが強まった。その後、モルノー財務相が同国のガス・石油産業の支援で、政府保証融資を検討しているとの報道や新型ウイルス対処の財政支援に「上限ない」と言及したことが好感されカナダドル買いが強まったと見られる。

NY原油先物はサウジアラビアとロシアの価格戦争が長期化する可能性が嫌気され、供給過剰懸念に大幅続落、20ドル割れ寸前となった。原油安は、同国経済の主要産業となる石油産業の収益悪化につながると懸念されている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:カナダドル上昇に転じる、加政府が無制限の財政支援へ