■NY株式:NYダウ2112ドル高、大規模経済支援策の成立期待高まる

米国株式相場は大幅反発。ダウ平均は2112.98ドル高の20704.91ドル、ナスダックは557.18ポイント高の7417.86ポイントで取引を終了した。米国上院は交渉が難航していた新型ウイルスに対処する大規模経済支援策で、共和・民主党の合意成立が近いとの期待に買いに拍車がかかった。また、トランプ大統領が復活祭(イースター)までに経済を再開させたい考えを示すと、一段の上昇に繋がった。セクター別では、自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレルが大幅上昇。一方で、食・生活必需品小売りは唯一下落した。

政府支援期待から、航空機メーカーのボーイング(BA)、大手自動車メーカーのGM(GM)は大きく上昇。自動車大手のフォード(F)、化学素材メーカのスリーエム(MMM)、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は連携して人工呼吸器の製造に着手すると発表し大きく上昇した。航空大手デルタ航空(DAL)は米国の格付会社S&Pが同社の格付けを「投資不適格級」まで引き下げたものの、政府支援期待から上昇。石油大手のシェブロン(CVX)は2020年の業績見通しを引き下げ、自社株買いを保留にすると発表して上昇した。

ダウ平均株価は1933年来で最大の上昇率を記録した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米国の大規模経済支援策は合意成立間近との期待でリスクオン

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円60銭から111円71銭まで上昇して111円25銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)による無制限の量的緩和に続いて、米上院が大規模経済支援策で合意に近づいたとの報道を好感しドル買い・リスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0868ドルから1.0746ドルまで下落して1.0797ドルで引けた。ユーロ・円は120円54銭まで上昇後、119円75銭まで反落。フランス、ドイツ、米国の財政支援策期待にリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.1684ドルから1.1800ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9744フランから0.9846フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で24.01ドル、米国株高を意識した買いが入る

NY原油先物5月限は続伸(NYMEX原油5月限終値:24.01 ↑0.65)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.65ドルの1バレル=24.01ドルで取引を終えた。取引レンジは23.09ドル−25.16ドル。米国株高を意識した買いが入った。原油需要のすみやかな増加は期待できないものの、米国政府による戦略的備蓄増加の思惑や、米国政府による市場介入の可能性があることから、投機的な売りは引き続き抑制されているようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  21.03ドル   +2.95ドル(+16.32%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.22ドル   +5.41ドル(+19.45%)
ゴールドマン・サックス(GS)153.60ドル  +18.63ドル(+13.80%)
インテル(INTC)        52.40ドル   +2.82ドル(+5.69%)
アップル(AAPL)        246.88ドル  +22.51ドル(+10.03%)
アルファベット(GOOG)    1134.46ドル +77.84ドル(+7.37%)
フェイスブック(FB)     160.98ドル  +12.88ドル(+8.70%)
キャタピラー(CAT)      101.34ドル  +9.49ドル(+10.33%)
アルコア(AA)         7.27ドル   +1.60ドル(+28.22%)
ウォルマート(WMT)      115.03ドル  +0.75ドル(+0.66%)
スプリント(S)         8.02ドル   +0.39ドル(+5.11%)








<SF>

情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の米国市場ダイジェスト:NYダウ2112ドル高、大規模経済支援策の成立期待高まる