以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「☆副業時代の株式投資☆株価レーティングを使った短期ほったらかし投資「トランプ式投資術」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年3月15日13時に執筆


株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。


個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。


レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。


はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。


「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。


そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。

☆今週のビビビッときた銘柄はこちら!!

■住友林業<1911>

東海東京調査センターが3月9日に投資判断「OUTPERFORM(強気)」を据え置き、目標株価を1,700円→1,900円に引き上げたことが伝わっています。

レポートの内容はそれほどインパクトがなく、目標株価の引き上げも、従来のPBR(株価純資産倍率)からPER(株価収益率)に算出方法を切り替えたもので、サプライズはありません。

注目すべきは株価の水準です。足元の1200円処というのは、2013~2015年にかけて強力な抵抗線として、2015~2016年は支持線として機能していた水準であり、押し目買いに妙味があると考えています。また目標株価との乖離も50%と大きいことにも注目しています。信用売りが乗っていることから一度リバウンドに転じれば、買い戻しも入り、大幅な戻りが期待できそうです。


■堀場製作所<6856>

SMBC日興証券が3月13日に投資判断を「2→1」に、目標株価を6,600円→9,000円にそれぞれ引き上げたことが伝わっています。

レポートの内容は、「NANDフラッシュメモリーの需給逼迫による、メモリー向け投資増加が顕在化し、20年12月期会社計画が過達になる可能性が高い」とするポジティブなもの。さらに新型コロナウイルス感染症の影響について、「中長期的にクラウド化が進み、需要を押し上げる」としています。

全体相場がリバウンドする際は、こうした好業績銘柄にいち早く物色の矛先が向かう可能性があり、鋭角的な戻りが期待できると私は注目しています。

※ブログでは株価レーティングを利用した投資法の運用記録を公開しています。

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執筆者名:大野芳政
ブログ名:☆副業時代の株式投資☆株価レーティングを使った短期ほったらかし投資「トランプ式投資術」




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情報提供元: FISCO
記事名:「 大野芳政:アナリストが教える株価レーティングを使った副業時代の投資術【FISCOソーシャルレポーター】