12日のニューヨーク外為市場でドル・円は103円52銭から106円10銭まで上昇して104円63銭で引けた。ドル資金ひっ迫懸念に、ドル買いが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が大規模な資金供給計画を発表するとドル買いが後退。

ユーロ・ドルは、1.1301ドルから1.1056ドルまで下落して1.1184ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利を据え置いたが、資産購入策の拡大や流動性を供給していく方針を示した。利下げを見送ったためユーロ買いが一時強まったものの、米国の欧州からの入国停止発表を嫌った欧州株の下落などに連れユーロ売りが加速。ユーロ・円は116円39銭から118円34銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2748ドルから1.2491ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9346フランから0.9552フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:欧州から米国への入国停止発表を嫌気、ユーロ安