11日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円13銭まで上昇後、104円23銭まで下落して引けた。予想を上回った米国の2月消費者物価指数(CPI)、低調な米10年債入札、株の急落で保有資産を売却する動きに米国債相場も下落し、米国債利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となった。界保健機関(WHO)が新型コロナウィルスを「パンデミック」と認定すると、リスク回避の円買いも加速したため上昇は限定的となった。

  ユーロ・ドルは、1.1352ドルから1.1258ドルまで下落して引けた。

  ユーロ・円は119円02銭から117円55銭まで下落した。

  ポンド・ドルは1.2964ドルから1.2805ドルまで下落した。英国政府が発表した大規模財政措置が好感されポンド買いが優勢となったが、緊急利下げを受けたポンド売りに上値が抑制された。

  ドル・スイスは0.9326フランから0.9402フランまで上昇した。

  
  [経済指標] ・米・2月消費者物価指数:前年比+2.3%(予想:+2.2%、1月:+2.5%)・米・2月消費者物価コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.3%、1月:+2.3%)・米・2月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:0.0%、1月:+0.1%)・米・2月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、1月:+0.2%)・米・2月財政収支:−2353億ドル(予想:-2368億ドル、19年2月:-2339.77億ドル)

  

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情報提供元: FISCO
記事名:「 3月11日のNY為替概況