NY外為市場では引けにかけ株式相場の回復に連れてリスク選好の円売りや米債利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。ドル円は103円22円の安値から心理的節目となる105円00銭を突破し105円84銭まで上昇。ユーロ円は117円48銭から119円44銭まで上昇した。ユーロ・ドルは1.1394ドルから1.1275ドルまで下落。

米国のトランプ大統領は10日上院共和党議員と新型肺炎に関する会合を開催。選挙まで、給与税の免除を求めたと共和党議員に打診したことが関係筋の話として明らかになった。また、被害が特に大きいクルーズ船運営会社、航空会社などの救済策も検討する模様。

そのほか、健康保険会社が新型コロナウィルスに感染したかどうかを調べる試験における自己負担金を免除し、治療に関する保険適用範囲を広めることで合意したことも明らかになったことが好感材料となっている。

財政策実施への不透明感から一時100ドル超まで下落していたダウ平均株価は再び上げ幅を拡大し1000ドル近く上昇。米10年債利回りは0.79%まで上昇した。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドル・円105円台を回復、米10年債利回り0.75%、ダウ900ドル高