9日のニューヨーク外為市場でドル・円は101円19銭まで急落後、102円68銭まで上昇して102円37銭で引けた。原油価格の急落、新型肺炎の蔓延が世界中で報告され金融市場や経済の混乱を警戒し「質への逃避」で米国債相場が上昇。米国長期債の利回りは連日で、過去最低となりドル売りが加速。株安に連れたリスク回避の円買いも加速した。その後、米10年債利回りの低下が一服するとドル売りも後退。

ユーロ・ドルは、1.1485ドルまで上昇後、1.1377ドルまで下落して1.1438ドルで引けた。ユーロ・円は116円13銭まで下落後、117円35銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3095ドルから1.3150ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9213フランまで下落後、0.9311フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いに拍車がかかった。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:原油価格急落が新たな金融市場のリスクに