28日のニューヨーク外為市場でドル・円は108円74銭から107円51銭まで下落して108円00銭で引けた。新型肺炎の感染が世界中で広がり景気や企業収益を圧迫するとの懸念にリスク回避の円買いに拍車がかかった。パウエルFRB議長が緊急声明を発表し、「新型肺炎の動向を監視し状況次第で手段を用いて適切な措置をとる」と断固とした方針を表明すると追加利下げ観測が一段と強まり、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0951ドルまで下落後、1.1046ドルまで上昇して1.1035ドルで引けた。ユーロ・円は119円47銭から118円39銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2877ドルから1.2726ドルまで下落した。英国中銀の早期利下げ観測を受けたポンド売りが加速。ドル・スイスは0.9692フランまで上昇後、0.9632フランへ下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米利下げを織り込むドル売り加速