17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米国のプレジデンツデーに伴う休場で薄商いのなか、中国株高で円買いは後退の見通し。また、足元の底堅い米経済指標で景気拡大期待のドル買いも継続しそうだ。

日本国内で新型コロナウイルスの感染被害が拡大しており、先行きの日本経済や企業活動への影響が引き続き懸念される。週明けのアジア市場は、本日発表された日本の10-12月期国内総生産(GDP)の予想を下回る低調な内容が嫌気され、日経平均株価は取引序盤から値を下げる展開に。それを背景としたリスク回避的な円買いで、ドル・円は一時109円70銭台まで弱含んだ。ただ、中国当局による1年物中期貸出ファシリティ(MLF)の引き下げを受け上海総合指数が1%を超える大幅高となり、円買いを抑制しドルは小幅に値を戻した。

この後の海外市場では、中国株高を手がかりにややリスク選好的な円売りに振れやすい展開となりそうだ。一方、米中貿易戦争は第1段階の正式合意でいったん休戦となったが、足元では米欧間の摩擦が意識され始めた。米トランプ政権は欧州連合(EU)からの航空機輸入の関税率を来月から引き上げる方針。域内経済の減速やドイツの政局に加え、対米関係の悪化もユーロ・ドルの下押し圧力となり、ドルを小幅に押し上げる要因となろう。また、前週発表された米小売売上高など底堅い経済指標で、景気拡大期待のドル買いも続くとみられる。

【今日の欧米市場の予定】
・米国休場(プレジデンツデー)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、中国株高や米景気拡大期待で買い継続