10日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円80銭まで上昇後、109円64銭まで弱含んで109円75銭で引けた。対欧州通貨でのドル買いに下値が支えられたものの、新型肺炎の感染規模が重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回る勢いで景気鈍化を警戒した慎重な展開が続いた。

ユーロ・ドルは1.0953ドルから1.0908ドルまで下落して1.0912ドルで引けた。メルケル首相の後任とされていた与党CDUのクランプカレンバウアー党首が辞任を表明したため、ドイツの政局を懸念したユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、120円23銭から119円68銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2946ドルまで上昇後、1.2907ドルまで反落。ドル・スイスは、0.9782フランから0.9764フランまで下落した。対ユーロでのフラン買いが優勢となった。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドイツ政局不安でユーロ売り強まる