20日の日経平均は3営業日続伸。42.25円高の24083.51円(出来高概算8億2000万株)で取引を終えた。17日の米国市場では主要指数は最高値を更新した流れもあり、底堅い相場展開となった。しかし、シカゴ先物を上回って始まった日経平均は、その後は狭いレンジでの推移が継続。前引け間際には24107.69円まで上げ幅を広げており、再び昨年12月17日高値(24091.12円)を上回ってきている。しかし、後場半ばにも24108.11円と前場に付けた高値を若干上回ったが、後場の値幅は30円弱と一段とこう着感が強まる中、大引けでの24100円突破とはならなかった。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の6割を超えている。セクターでは、TOB報道が材料視された建設が上昇率トップとなったほか、電力ガス、機械、非鉄金属、ガラス土石、卸売がしっかり。半面、食料品、小売、水産農林が小安かった。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、TDK<6762>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、ファミリーマート<8028>が重石に。

日経平均は再び24100円台に乗せてきているが、日中は狭いレンジでのこう着が続いており、方向感は掴みづらいところであった。週明けの米国市場はキング牧師生誕記念日の祝日となる為、海外勢のフローは限られているとみられ、TOPIX先物への売りが出なかったことから、前週の反動といったところ。先週相場のけん引役だったファーストリテがマイナス圏で推移していることをみても、リターン・リバーサルの流れといった見方であろう。

そのため、休場明け後の米系証券経由によるTOPIX先物への売り圧力が再び強まるかを見極めたいところであろう。そのため、明日も引き続きこう着感の強い相場展開が続くと見られる中、個別材料株やテーマ株への物色が中心になりそうである。5Gや新型コロナウイルス等の関連銘柄の他、前田建<1824>は、子会社を通じて前田道<1883>株のTOBを実施すると発表する一方で、前田道は前田建が保有する自社の株式を取得し、資本関係を解消の提案を決議したと発表しており、資金が向かう展開となっていた。親子上場の解消への思惑などから、関連する銘柄へは関心が集まりやすいところである。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 米休場明け後のTOPIX先物への売り圧力を見極め【クロージング】