NY株式相場は下落。ダウは119.70ドル安の28583.68、ナスダックは2.88ポイント安の9068.58で取引を終了した。引き続きイラン情勢の緊迫化で地政学リスクへの警戒感が広がっているほか、10-12月決算シーズンを前に様子見ムードとなっており、小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では半導体・半導体製造装置や商業・専門サービスが上昇する一方で、不動産や銀行が軟調。

航空機のボイーイング(BA)は、アメリカン航空と737MAX機の運航停止に伴う補償で合意したほか、ウォーレン・バフェット氏が同社株を買っているとの憶測も広がり上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)は、中国工場で生産したモデル3の一般顧客への納車イベントを開催し、同工場で小型SUVのモデルY生産に向けた作業を開始することも表明し過去最高値を更新した。メモリ半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)やウェスタン・デジタル(WDC)は、アナリストによる投資判断引き上げで買われた。一方で、家具・インテリア小売のピア1インポーツ(PIR)は、約半数に相当する450店舗の閉鎖を発表したが、破綻への懸念から大幅下落となった。

ラスベガスで開催されている家電見本市(CES)で、デルタ航空(DAL)は今後数年で全フライトでWifiによるインターネット接続を無料化する計画を発表し、注目を集めている。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ119ドル安、地政学リスクへの警戒感続く