本日のマザーズ先物は、新規の手掛かり材料に乏しいなか、様子見ムードの強い展開となりそうだ。前日の米国株式市場では、米中通商協議の進展期待が広がるなか、小幅に続伸し、NYダウ、ナスダック総合指数はともに史上最高値を更新。米国株の上昇は個人投資家のセンチメント改善に寄与しそうだが、円相場が1ドル=108円台後半でやや円高方向に振れているほか、前日の上昇でマザーズ先物は7月に付けた年初来高値
(882.0pt)に接近してきており、戻り待ちの売りや利益確定の動きが出やすくなると思われる。懸案の米中貿易交渉の行方も依然として不透明感が強く、商いも低調な状態が続いている。このため、積極的な上値追いの動きは限定的となる可能性がありそうだ。一方、前日にみられたマザーズ時価総額上位銘柄による強い値動きが継続した場合は、マザーズ先物にとっても支援材料となろう。上値のメドは870.0pt、下値のメドは860.0ptとする。

<SK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:上値の重い展開か