以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株道氏(ブログ「株道−人に教えたくない私の相場帳−」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年11月7日10時に執筆

投資を行うと、「リスク」をとった行動への対価(見返り)が生じます。そして、普通の人間はリスクをとればとるほど「不安」と「ストレス」を増大させることでしょう。

この「不安」と「欲」のコントロールこそが相場の勝敗を分ける肝所と思います。本日は、その対処法についてわたしの考えをお話したいと思います。


「不安」という投資家心理は、相場においてはマイナスに働くことがしばしばです。含み益をあげていても不安で利食いを急ぎ利が伸ばせない、含み損にも収益改善を急ぎナンピンをして傷をさらに大きくしてしまう・・・このようなケースを経験された事のある方も少なくないのではないでしょうか。

まず、投資にストレス(不安)がある人は、投資金額が身の丈に合っているか見直してみるべきです。

例えば、手取り年収350万円のサラリーマンがいたとします。彼がもし信用取引で300万円を投資で動かせば、本業のサラリーマンの仕事に集中できなくなるでしょう。彼の場合はまず、現物取引30万円で勝つための手法とリスク管理を確立させることが先決だと思います。

ストレスの少ない30万円で勝てない人が、ストレスの多い300万円で勝てることは絶対にないと言っていいでしょう。まずは小額投資で相場の本質を学ぶ事をおすすめします。

資産形成を焦る必要はありません。

マーケットに人の欲がある限り、相場はなくならず、景気が悪かろうが良かろうが、今後も無限に投資機会は訪れるでしょう。利食いした資金を投資に回せば、ストレスも少なく済みます。


もう一つ、違う角度から助言することがあるとすれば、それは、相場における過去の「平均値」を大切にするということです。

具体的に言うと、上昇も下落も9割方、過去の平均値内に収まるという考え方を利用してみましょうというお話です。過去の暴落(下落)幅を知れば、未来の下落はある程度予想がつきます。

例えば、変えようのない「過去」というモノサシで、大底(一点)買いではなく、底値圏で分散投資の見当を付けてみてはいかがでしょうか。あるいは、上昇相場も無限に上げ続けることはありませんので、過去チャートから「上昇平均幅」を割り出してみるのはどうでしょうか。チャートには様々なヒントが隠されているようにわたしは思います。


最後に、どんな暴落を喰らっていても損益がマイナスにならない大底がとれた優待・高配当銘柄は大切に「長期保有」することです。

さすがに株価3倍となれば私も利食いを検討しますが、投資心理を優位に保つためにも、配当をもらい続ける投資スタンスをとります。そうして、総配当額が銘柄の買い付け単価を上回った銘柄が私のポートフォリオにもいくつもあります。その学びと心の余裕が貴方の投資生活をしっかりと支えてくれるはずです。

以上の視点をトレードにとり入れて、より安全な資産運用にお役立ていただければ幸いです。

ブログでも日々、マーケットの動向など興味深く綴っておりますのでぜひご訪問下さい。

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執筆者名:株道
ブログ名:株道−人に教えたくない私の相場帳−



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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家株道氏:相場における不安とストレスへの対処法【FISCOソーシャルレポーター】