米国株式相場は上昇。ダウ平均は45.85ドル高の26833.95、ナスダックは15.50ポイント高の8119.79で取引を終了した。ボーイング(BA)の決算が好感され、ダウは買いが先行したものの、半導体関連株に売りが広がり、ナスダックは下落して始まった。欧州連合(EU)が英国の離脱延期申請を全会一致で支持したことで、合意なきEU離脱への懸念が後退したものの、引け後に予定される多数の主要企業決算を見極めたいとの思惑から小動きとなった。セクター別では、家庭用品・パーソナル用品やメディアが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や耐久消費財・アパレルが下落した。

ホテル運営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)は、決算内容が好感され上昇。医療保険のアンセム(ANTM)は、決算内容が予想を上回り堅調推移。SNSのフェイスブック(FB)は、議会証言でザッカーバーグCEOが仮想通貨「リブラ」の発行延期に言及し買われた。一方で、半導体のテキサス・インスツルメンツ(TXN)は、業績見通しが予想を下振れ下落。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、弱気な売上見通しが嫌気され軟調推移となった。

決済サービスのペイパル(PYPL)は、マーケット終了後に7-9月期決算を発表し、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ45ドル高、主要企業決算を控えて様子見ムード