10日のマザーズ先物は前日比13.0pt安の842.0ptと続落した。なお、高値は856.0pt、
安値は842.0pt、取引高は849枚。本日のマザーズ先物は、10日から開かれる米中の閣僚級会議に関する各国メディアの報道に一喜一憂する展開となり結局続落となった。
前日の米国市場は、閣僚級の貿易協議において、中国が米国に部分合意を求めているとの報道が相次ぎ、協議進展への期待が強まったことで中国売上比率の高い銘柄を中心に主要指数は反発した。ただ、日本市場の取引開始前に、閣僚級会議に先立って開かれていた次官級会議に関して「2日間の議論で進展がなかった」との香港メディアによる報道が入ったことで朝方は売りが優勢となり、マザーズ先物も、先行き不透明感から売り先行で始まった。その後、「米トランプ政権が米国企業に中国通信大手である華為技術(ファーウェイ)に機密上重要ではない製品の供給を近く認可する」や、
「米国は部分合意の一環で中国と通貨協定を検討している」といった報道が米メディアから入り、日経平均が前日比でプラス圏に回復すると、個人投資家心理も回復し、マザーズ先物も下げ幅を縮める場面をみせた。しかし、結局、日本時間で今夜から始まる米中の閣僚級会議の行方を見極めるまでは積極的に買い進むことはできず、すぐにまた下げ幅を広げる展開になり、結局、前日比で1%超の下落、本日の安値での大引けとなった。売買代金上位では、直近IPO銘柄のAI CROSS<4476>をはじめ、そーせい<4565>、エヌ・ピー・シー<6255>が大きく下落した。その他、指数インパクトの大きいところでサンバイオ<4592>、メルカリ<4385>も下落となった。一方、レアジョブ<6096>、直近IPO銘柄のHENNGE<4475>は上昇した。



<YN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物概況:続落、米中貿易協議に対する不透明感拭えず売り優勢