8日の米国市場はNYダウが313.98ドル安の26164.04、ナスダック総合指数が132.52pt安の7823.78、シカゴ日経225先物が大阪日中比285円安の21335円と、いずれも大幅安。9日早朝の為替は1ドル=107円00-10銭と、昨日大引け時点に比べ30銭余りの円高。本日の東京市場は昨日の値上がり分を吐き出す展開が予想され、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、村田製<6981>、キーエンス<6861>、SUMCO<3436>といった昨日に売買代金上位で値上がりした銘柄を中心に売り押されよう。他方で、米国株や為替の影響を受けにくいエムスリー<2413>や、新社長が内定して企業統治回復が期待される日産自<7201>などは個別物色の資金が向かいそうだ。本日大引け後にはイオン<8267>、ローソン<2651>、ABCマート<2670>、コジマ<7513>など小売り大手の決算発表が予定されている。10月1日の消費税率引き上げ前後で消費環境の変化が予想されるため、実績値が多少上振れても買い材料になりにくいことから、仮に良い結果となっても積極的な買いが見送られる可能性もある。一方、強気の投資判断や目標株価の引き上げが観測されたレーザーテック<6920>、三井ハイテク<6966>、伊藤忠<8001>、NTTデータ<9613>などに注目。

<US>

情報提供元: FISCO
記事名:「 個別銘柄戦略:伊藤忠やNTTデータに注目