本日のマザーズ先物は、方向感の定まらない展開が見込まれる。香港メディアが10日、中国が米国との通商協議を有利に進めるため、米農産品の購入を増やすことに同意する見通しだと伝えた。前日の米国市場ではこれを受け、米中摩擦に対する過度な警戒感が後退し、NYダウが3日続伸。為替市場では1ドル=107円台半ばへ円安・ドル高が進んだが、ナスダック総合指数が3日続落するなど主要株価指数はまちまちだった。
とはいえ本日の東京市場は、前日同様、NYダウの上昇や円安を好感して買い先行で始まりそうで、マザーズ先物にもプラスに働くだろう。ただ、米中協議について解決に向かうとの見方は少なく、来週にかけて開催される日米欧の金融政策決定会合の結果を見極めたいと思惑もあり、積極的に買い上がる動きは限られている。また、週末の特別清算指数(SQ)算出を前に思惑的な売買が出てくる可能性もある。なお、今週初めから期先物へのロールオーバーが進んでいる。上値のメドは860.0pt、下値のメドは850.0とする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:方向感の定まらない展開か、SQ控えロールオーバーも