5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円62銭から107円23銭まで上昇し、106円94銭で引けた。米8月ADP雇用統計や8月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったため、景気後退の懸念は後退。米中が貿易交渉再開で合意したため、貿易摩擦改善への期待が広がり、リスク選好のドル買い・円売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1085ドルまで上昇後、1.1032ドルまで反落して1.1036ドルで引けた。ユーロ・円は、117円94銭から118円61銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2346ドルまで上昇後、1.2314ドルまで弱含むも高止まりとなった。英国の欧州連合(EU)離脱が延期され、合意ない離脱は回避されるとの期待が浮上し、ポンド買いが継続した。ドル・スイスは、0.9819フランから0.9873フランまで上昇。スイス国立銀行(SNB)のヨルダン総裁は「マイナス金利が依然不可欠」との見解を示したため、フラン売りに拍車がかかった。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米経済指標改善で円売り強まる