3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円31銭まで上昇後、105円74銭まで反落して105円95銭で引けた。米国の8月ISM製造業景況指数が50を割り込み、活動の縮小を示したため景気後退懸念が強まり、米利下げ観測を受けたドル売りやリスク回避の円買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0929ドルから1.0979ドルまで上昇し、1.0975ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が9月理事会で利下げを含む金融緩和パッケージを発表する可能性があるとの報道を受けてユーロ売りが優勢となった。ただ、フランス、エストニアの中央銀行総裁が量的緩和再開に懐疑的見方を示したことから、ユーロを買い戻す動きがみられた。ユーロ・円は、115円95銭から116円38銭まで反発した。ポンド・ドルは、1.2016ドルから1.2106ドルまで上昇。英保守党政権は下院で過半数を失い、英国の合意ない欧州連合(EU)離脱への脅威を受けたポンド売りが後退。ドル・スイスは、0.9905フランから0.9864フランまで下落。



<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:8月米ISM製造業景況指数の50割れでドル弱含み