20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円16銭まで下落したのち、106円46銭まで上昇したが、取引終了時点にかけて伸び悩み、106円23銭で引けた。米国債利回りの低下にともなうドル売りが再開した。

ユーロ・ドルは、1.1066ドルに下落後、1.1107ドルまで反発し、1.1101ドルで引けた。イタリアのコンテ首相が辞任を表明したことから、政局不安にユーロ売りが一時優勢となった。しかしながら、首相辞任によって新連立政権、総選挙の可能性が広がり、欧州連合(EU)と財政を巡る議論が再開される可能性は低下したとの見方からイタリア国債相場は上昇し、ユーロを買い戻す動きが広がった。ユーロ・円は、117円58銭まで下落後、118円04銭まで戻した。ポンド・ドルは、1.2080ドルから1.2179ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9808フランから0.9775フランまで下落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:イタリア首相辞任表明でユーロ買い強まる