本日のマザーズ先物は、米中貿易摩擦の激化懸念を嫌気したリスクオフに流れが続きそうだ。前日の米国市場では、トランプ大統領が中国からの輸入品ほぼ全てに制裁関税を拡大する「第4弾」を9月に発動すると表明したことへの対抗措置として、中国商務省は、中国企業が米農産品の購入を一時停止したと発表。米中貿易戦争の一段の激化懸念から売りが先行し、NYダウは今年最大の下げを演じたほか、シカゴに日経225先物も大幅安となった。不安定な外部環境から、個人投資家のマインドに対する下押し圧力となりそうなか、本日のマザーズ先物もリスク回避姿勢が強まる展開が想定される。また、日本時間の早朝、米国が中国を為替操作国に認定したとの報道もあり、時間外取引で米国株価指数先物が大幅に下落し、日経平均先物も一時2万円を割り込んでおり、マザーズ先物に対してヘッジ売りも膨らみやすいだろう。個別でも、前日に武田薬品<4502>と複数ターゲット対象の研究開発・製品化で戦略的提携契約を締結し、マザーズ指数のけん引役となったそーせい<4565>に対する利益確定の動きも指数の重しとして意識される。上値のメドは850.0pt、下値のメドは830.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:米中貿易摩擦激化で売り継続へ