10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円67銭から108円32銭まで下落し108円45銭付近で引けた。

不法移民を巡り合意に達したため米国のトランプ政権が対メキシコ関税発動を見送ったほか、トランプ大統領が中国との貿易合意の可能性に言及したためリスク選好の円売り・ドル買いが優勢となった。その後、米4月JOLT求人件数が予想を下回ったほか、米国、ニューヨーク、マンハッタンでのヘリコプター墜落事故を受けテロなどの警戒感が浮上し、リスク選好の動きが後退した。

ユーロ・ドルは、1.1291ドルまで下落後、1.1325ドルまで反発し、1.1315ドルで引けた。

ユーロ・円は、122円63銭から122円85銭のレンジで上下に振れた。

ポンド・ドルは、1.2653ドルから1.2705ドルまで上昇。タカ派で知られるイングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のソーンダーズ委員が利上げの必要性を主張したためポンド買いが強まった。

ドル・スイスは、0.9920フランまで上昇後、0.9885フランまで下落した。

[経済指標]・米・4月JOLT求人件数:744.9万人(予想:749.6万人、3月:747.4万人←748.8万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 6月10日のNY為替概況