14日のドル・円相場は、東京市場では109円15銭から109円77銭まで反発。欧米市場でドルは109円73銭から109円44銭まで下落したが、109円62銭で取引を終えた。

本日15日のドル・円は主に109円台後半で推移か。トランプ米大統領が米中協議の合意に自信を示していることから、目先的にリスク回避的なドル売りは縮小する可能性がある。

トランプ米大統領は中国との貿易合意は近いとの考えを示したことから、14日の米国株式は反発した。中国の外務省報道官は定例会見で「中国と米国は関連協議を引き続き進めることで合意している」との見解を表明したことも好感されたようだ。

ただ、一部の市場参加者は「中国政府が様々な種類の補助金を交付していることを問題視している限り、米中協議での合意形成は容易なことではない」と指摘している。「似たような制度は米国を含めて他にも存在している」、「中国だけを問題視する米国の態度は不自然」との声も聞かれている。株式市場関係者は米中首脳会談の開催に期待を寄せているが、閣僚級による事前協議がより重要であり、最終的な合意形成について楽観視できない状況が続くとみられる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米中協議継続への期待でドル売り縮小も