24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円68銭へ低下後、112円40銭まで上昇し、112円14銭で引けた。米債利回りの低下に一時ドル売りが優勢となったが、米国企業の好決算に加えて世界経済の減速が進む中、米国経済が受ける影響は相対的に小さいとの見方からドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1212ドルから1.1141ドルまで下落し、1.1154ドルで引けた。ドイツの4月IFO企業景況感指数が予想外に悪化したことに加えて、カナダ中央銀行のハト派寄りの金融政策への転換を受け、10年物の利回りが再びマイナスに低下した。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いに拍車がかかった。ユーロ・円は、125円38銭から124円81銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2963ドルまで上昇後、一時1.2888ドルまで下落した。ドル・スイスは、1.0169フランまで下落後、1.0220フランまで上昇した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米国経済は相対的に優位との見方でドル全面高