16日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株高継続でリスク選好的な円売りが出やすいものの、日米通商協議への意識で円売りは後退した。

ドル・円は、日本株高を背景とした円売りで112円台に上昇する場面もあった。ただ、日米通商協議で為替条項が盛り込まれるとの観測から円売りは後退。また、ドル買い要因も乏しく、ドルは112円を下回る水準で推移した。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、目先の日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい地合いは続くだろう。ただ、欧米株式先物も堅調地合いが続いても、今晩の株高を見込んだ買いは限定的とみる。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円88銭から112円05銭、ユーロ・円は126円37銭から126円65銭、ユーロ・ドルは1.1292ドルから1.1307ドルで推移した。

【要人発言】

・ローゼングレン米ボストン連銀総裁

「低い実質金利と低インフレは金融政策の余地を制限させる」

「インフレ率は予想をやや下回っている」

・豪準備銀定例会合・議事要旨

「短期的に政策金利を変更する強い根拠はない」

「インフレが低水準を維持し、失業率が上がれば利下げは適切」

・黒田日銀総裁

「物価2%に向けたtモメンタムは維持され、目標に向け上昇率を高める」

「物価2%目標に達する時間はかなり長くかかる。現在の大幅緩和を粘り強く継続」



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は下げ渋り、日米通商協議を意識