米国株式相場は下落。ダウ平均は14.11ドル安の26143.05、ナスダックは16.88ポイント安の7947.36で取引を終了した。3月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準となり、買いが先行。しかし、明日から本格化する1-3月期決算発表を見極めたいとの思惑から小幅下落となった。セクター別では、資本財や保険が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した

家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、決算内容が嫌気され大幅下落。清涼飲料メーカーのキューリグ・ドクターペッパー(KDP)は、モルガン・スタンレーによる投資判断引き下げを受け軟調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、パナソニックとのバッテリー工場「ギガファクトリー」の拡張計画修正が報じられ売られた。一方で、米長期金利の上昇で、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が堅調推移となった。

欧州連合(EU)は、英国のEU離脱期限を10月31日まで延期する妥協案に合意した。EUとの離脱協議が合意に至れば早期離脱も可能だが、英国の政治的な先行き不透明感が相場の重しとなる状況は暫く続くことになる。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ14ドル安、決算発表を控えて様子見ムード