8日のドル・円相場は、東京市場では111円77銭から111円35銭まで下落。欧米市場でドルは111円28銭まで下げた後に111円54銭まで反発し、111円50銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は111円台半ば近辺で推移か。米長期金利反発や原油高を意識して、ドルは底堅く推移する見込み。

8日のニューヨーク市場では原油先物が一段高となった。リビアにおける内戦拡大が懸念されていることや、米国経済の悪化に対する警戒感はやや低下していることなどが材料視されたようだ。また、米長期金利はやや強い動きを見せた。3月の米雇用統計発表後に年内利下げ観測はやや後退したもようだが、今週は総額780億ドルの国債入札やサウジの国営石油会社サウジアラムコの起債が控えていることも長期金利の上昇につながったようだ。

市場関係者によると、サウジアラムコ債は応募額が600億ドルを超えており、起債額は100億ドル超になるとみられている。外国人投資家の動向は十分把握されていないようだが、一定規模の需要はあるとみられており、原油高とともに短期的なドル・円相場に対する支援材料になるとみられている。1ドル=112円突破でドル一段高の展開も予想されているようだ。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利反発や原油高を意識してドル下げ渋りも