米国株式相場はまちまち。ダウ平均は166.50ドル高の26384.63、ナスダックは3.77ポイント安の7891.78で取引を終了した。米中通商協議が最終局面に入り、午後には首脳会談の日程調整の為にトランプ大統領と劉副首相の会談が予定されるなど、貿易摩擦解消に向けた両国の合意期待から買いが先行。その後、ダウは上昇したものの、ナスダック総合指数は小幅下落となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が上昇する一方でソフトウェア・サービスや商業・専門サービスが下落した。

事務用品小売のオフィスデポ(ODP)は、暫定決算が嫌気され20%超の急落。電気自動車のテスラ(TSLA)は、1-3月期出荷台数が市場予想に届かず下落。一方で、アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は、決算内容が好感され上昇。SNSのフェイスブック(FB)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移となった。

トランプ大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)理事候補に利上げ反対派でカンザスシティ連銀幹部を務めた経歴のあるハーマン・ケイン氏を指名する意向。同人事はパウエルFRB議長への利下げ圧力を強める狙いがありそうだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ166ドル高、米中貿易交渉が山場を迎える