18日のドル・円相場は、東京市場では111円47銭から111円63銭まで上昇。欧米市場でドルは111円59銭から111円30銭まで下落し、111円42銭で取引を終えた。

本日19日のドル・円は、111円台で推移か。欧米株高や米長期金利の下げ渋りを意識して、リスク回避的なドル売り・円買いが拡大する可能性は低いとみられる。

19−20日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、政策金利(FFレートの誘導目標水準)が2.25%−2.50%に据え置かれることが確実視されている。18日の米国債券市場では長期債などの利回り水準はやや上昇したが、全般的に様子見姿勢が強まっており、まとまった規模の取引は確認されなかったようだ。

米債券市場では利上げ休止は織り込み済みだが、一部の市場参加者は「今回のFOMC会合で利上げ休止に関する全ての議論が終了するわけではないが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見で多くの情報を得ることができるかもしれない」と期待しており、FOMCの金利・経済予測よりもパウエルFRB議長の会見を注目している。市場関係者の大半は、「パウエルFRB議長は利上げに慎重な姿勢を改めて表明する」と予想しているが、米国経済の先行きについて悲観的な見方が提示されなかった場合、ドル買いが強まる可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りや株高などを意識してドル売り抑制も