日総工産<6569>:2403円(+118円)
大幅続伸。先週末に発表した増配、株式分割が好感されている。未定としていた今3月期配当金は31.5円にするとしており、前期比では実質10.5円の増配となる。市場の期待以上の水準とみられ、来期業績に対する会社側の自信の表れとも受け止められる形に。また、4月末を基準日として、1対2の株式分割を実施するとしている。流動性の向上につながるとの期待感が先行へ。


洋刃物<5964>:1620円( - )
ストップ高買い気配。フェローテク<6890>との資本業務提携を発表している。筆頭株主である地域中核企業活性化投資事業有限責任組合が保有する株式47万6600株(議決権保有比率26.18%)をフェローテクが相対取引で取得する。今後、33.31%となるように株式を追加取得するようだ。同社にとっては販売ルートの拡大や共同開発などが今後見込めることになり、シナジー効果は大きいと期待される形に。


イーレックス<9517>:1027円(-27円)
伸び悩んで大幅反落。東京電力HD<9501>と小売電気事業を担う新会社「エバーグリーン・マーケティング」を設立することで合意と発表している。同社の出資比率は66%になるもよう。朝方は関連報道受け買い優勢も、今年に入って株価は2倍強の水準にまで上昇しており、次第に利食い売りのきっかけへとつながっている。同社が2025年メドに稼働するバイオマス発電所での再生エネを中心に販売とされていることで、業績本格寄与には要時間との見方も。


アグレ都市D<3467>:560円(-58円)
急反落。先週末に業績予想の下方修正を発表、通期営業利益は従来予想の9.3億円から5.5億円に下方修正している。消費マインドの低下によって戸建販売事業における販売棟数が想定を下回ったほか、事業用地の取得価格高騰や値引き販売実施で利益率も低下しているもよう。年間配当金も30円予想から20円に引き下げ。株主優待制度の導入を発表しているものの、下支え効果は限定的に。


メディシス<4350>:492円(+58円)
急反発で上昇率トップ。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを900円としている。薬価差益縮小という逆風のなかで中小薬局が医薬品ネットワークに加盟する動きが加速しており、業績予想を引き上げているようだ。20.3期業績は、医薬品ネットワーク受発注手数料の増加、永冨調剤薬局買収や新規出店、処方箋単価上昇などが寄与するとし、前期比88%の営業増益と予想している。


東エレク<8035>:15730円(+510円)
大幅続伸。先週末の米国市場では半導体関連株の強い動きが目立っており、東京市場でも関連株には買いが波及している。先週末の米SOX指数は前日比2.9%高と大幅に上昇、約半年ぶりの高値水準となっている。ブロードコムの決算において、今四半期が半導体需要のボトムと指摘されたほか、半導体製造装置の受注が回復しつつあるとの一部レポートなども材料視されたもよう。アプライドマテリアルズも5%を超える上昇となった。


フェローテク<6890>:1034円(+44円)
大幅に5日続伸。東洋刃物<5964>と資本業務提携契約を締結すると発表している。東洋刃物の普通株式47万6600株(6.79億円、議決権保有比率は約26%)を主要株主のREVIファンドから取得する。5月を目途に議決権保有比率を約33%に引き上げる予定。東洋刃物の高精度精密製品など高付加価値製品の海外販売を展開するほか、工業用刃物製品の海外市場での効率的な販売展開などを図る。


バンクオブイノベ<4393>:1818円(+133円)
大幅に反発。ファンタジーRPG「幻獣契約クリプトラクト」の英語圏での配信を前提とした独占ライセンス契約を、オンラインゲーム事業などを手掛けるライオンズフィルム(東京都墨田区)と締結したと発表している。英語圏での配信開始時期は19年9月期第4四半期以降を予定している。契約締結により海外での販売が拡大するとの期待から、買い人気を集めているようだ。


ロングライフH<4355>:365円(+27円)
大幅に反発。株主優待内容を変更すると発表している。19年10月末の保有株式200株以上(従来100株以上)で保有期間1年以上(同指定なし)の株主を対象に、有料老人ホーム及びグループホームの割引券1枚とロングライフカレー8箱(同割引券1枚とロングライフカレー4箱)を贈呈する。20年10月末からは保有期間2年以上が対象となる。株式を長期保有してもらうことが目的。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 注目銘柄ダイジェスト(前場):メディシス、ロングライフH、アグレ都市Dなど