米国株式相場は上昇。ダウ平均は148.23ドル高の25702.89、ナスダックは52.37ポイント高の7643.41で取引を終了した。2月生産者物価指数が予想を下振れ、インフレ懸念が後退したほか、堅調な1月の耐久財受注や建設支出が好感され、買いが先行。英下院で合意なきEU離脱を巡る採決が否決されるとの見方が強まり、終日堅調推移となった。大方の予想通り、同採決はマーケット終了直前に否決された。しかし、航空機メーカーのボーイング(BA)の旅客機事故を巡り、トランプ大統領が「737MAX」の運航停止を命じた後、ダウは上げ幅を縮小した。セクター別では電気通信サービスを除いて全面高となり、特にヘルスケア機器・サービスや運輸の上昇が目立った。

ゲーム大手のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(TTWO)は、ソニーによる買収観測が強まり上昇。ドラッグストアのライト・エイド(RAD)は、CEOの辞任が伝わり堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、楽曲配信大手のスポティファイ(SPOT)が独禁法違反をEU当局に申し立て、一時売られたものの、引けにかけて上昇に転じた。一方で、アパレルのエクスプレス(EXPR)は、決算内容が嫌気され大幅下落となった。

英国では14日までにEU離脱の延期について採決が行われる予定だ。EU離脱の是非を問う2回目の国民投票が実施される見方もあり、今後の動向を注視したい。

Horiko Capital Management LLC



<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ148ドル高、経済指標を好感